天主礎石から解る事
礎石は主に、柱もしくは土台を雨水等で濡れて腐らない様に地盤から浮かせる事と、荷重を分散させて効果的に地盤に伝える言わばフーチングの役割を担っている。 架構とは、柱と梁で構成された構造で建築の基本的な構成である。鳥居を連想すると分かり易い。建築設計でよく使わ […]
建築士の視点による新たな安土城天主の復元
礎石は主に、柱もしくは土台を雨水等で濡れて腐らない様に地盤から浮かせる事と、荷重を分散させて効果的に地盤に伝える言わばフーチングの役割を担っている。 架構とは、柱と梁で構成された構造で建築の基本的な構成である。鳥居を連想すると分かり易い。建築設計でよく使わ […]
天守の天辺に頂いているのは一般的に「鯱」である。というより「鯱」以外見た事が無い。 では「鯱」とは何だろうか? 空想上の生物で、口から水を吐き消火するらしい。元々はインドの神様の“乗り物”「マカラ」で、それが中国を経由して日本に伝わり「鯱」に変化したとの事。 […]
安土城天主が焼失した原因には諸説あるが、宣教師ルイス・フロイスの記録通り、信雄が原因だと考えられる。但し、放火ではなく“失火”である。 復元した1階平面に着目すると、北東部分に「御膳」を拵える為の部屋が在る。本来、ここでは「台所」で調理した物を持ち込み配膳 […]
ほぼ直線部分の長さ約130m、巾1.2m×深さ0.7m程の側溝が両側に在り、更に西へ折れ曲がり黒鉄門へ接続する構造である。この側溝は単なる側溝では無く、一種の”堀”である。この道の側溝としては規模が大き過ぎる。天皇行幸用の道との見解も有るが、私的には両側や正 […]
「蛇石」についての見解を示しておく。「蛇石」はヘビの様な模様のある石ではなく、三角柱の様な一方が厚い石だと考えられる。しめ縄を連想すると分り易いだろう。 では、一体何処に埋められているのか? 安土城を普請するに当たって工事の効率を上げるには、大量に資材を上げ […]
安土城天主は南西側に小天守を含む枡形が接続する「特殊連立式天守」と言えるのではないだろうか。但し、姫路城や伊予松山城の様な中庭の在る連立式では無い。 そして「二の丸東溜り」に礎石列が検出されているが、ここは恐らく設計ミスだろう。天主台に接近し過ぎており、天 […]
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