上一重

「三間四方」「外輪ニ欄干有」「柱ハ金也」「狭間戸鉄黒漆也」とあるので、「上杉本洛中洛外図屏風」に描かれている金閣寺を連想すると分り易い。

「欄干有」と書かれてはいるが「擬宝珠」や「風鐸」は明記されていないので、欄干は組高欄であり風鐸も存在しないと思われる。

建築様式は禅宗様と考えられるので垂木は扇垂木と推定する。 鉄板で補強された華頭窓、その間には東西南北に桟唐戸(中折れ戸ではない)が在り、その室内側にはそれぞれ狩野永徳によって絵が描かれている。畳は無く、天井は恐らく格天井だろう。

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